化粧品だけでは一生キレイになれないから美容という哲学
「替えのきかない女になる」
2012年04月02日更新
顔の造形が似ていて、年齢も大差ない。化粧も流行をちゃんと押さえている。それでもなぜか、「美しい」と思える人と、そうは思えない人がいるのは歴然とした事実。化粧に頼った外側の美しさだけでは何かが足りないならば、補えるのはきっと自分の中にある「美に対する哲学」かもしれない。
年を重ね、あらかたやりつくしたフラウ世代こそ、それを学びたい。
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“イケメン〞の魅力ってよくわからないんですよ、と作家の川上未映子さんは言う。彼女自身、これまでの人生で、そこにいるだけでキレイだとか、若いだけでキレイという価値観を、あまり信じてこなかったらしい。
「もちろん10代、20代のアイドルがキレイっていうのはわかるんだけど、やっぱり生来のものでしかない美しさには、あんまりピンとこなくて。私が〝美しさ〞を感じるのは、もっと長く継続していく、その過程をずっと見ていたい〝生き方〞のようなものにあるんです。内面信仰が強いって言われるかもしれないけれど、その人が自力で獲得したものにグッとくる。何をしている人なのか、どんな仕事をしているのか、どんな考え方をしているのか、どんな性格なのか、そういう部分が大きいですね」
若い頃もキレイでかわいかったけれど、年を重ねた今もキレイだなと感じるのは、シンディ・ローパーやビョーク。彼女たちの〝美しさ〞が、世間一般の美の定義に当てはまるとは決して思わないが、彼女たちがワン&オンリーの輝きを持っていることは否定するまでもない。別の言い方をすればそれは〝替えのきかない存在〞であることなのだと、川上さんは考えている。
「人間は誰でも社会の中で生きているから、一般的な価値観から見てキレイであるために努力することも必要だとは思うんです。ただ若さゆえの美しさや、いわゆる美人であることは、同じタイプの美を持つ人に置き換え可能なんですよね。でも〝替えのきかない存在〞になることは、すごく難しいんです。恋愛なんかには〝運命の人〞みたいな考え方がありますが、私くらいの年齢になるとそれも幻想だってわかってくる。つまり恋人や結婚相手にとってすら、〝替えのきかない存在〞であることは珍しいんです。じゃあ自分をそういう存在たらしめてくれるのは、一体誰なのか? それはやっぱり自分にとっての〝替えのきかない自分〞になるしかない。自分の中に、誰の価値観にも左右されない自分だけの領域を持つことが必要なんです」(→続く)






